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賃貸物件を所有していて、一定の家賃収入を得ている場合は確定申告をする必要があります。確定申告では多くの書類を提出しなければならないので、事前準備をしっかりと行っておけば手続きも円滑に進みます。
本コラムでは、確定申告で必要となる書類について解説いたします。
事前に用意しておくもの
そもそも確定申告とは、年間所得と税額を計算し、既に納めた税金との差額を精査する手続きです。税額が既に納めた税金よりも高い場合は差額分を納付、少ない場合は還付を受けることができます。
そのため、年間所得と税額を計算するための書類を用意します。
(1)帳簿
売上や支出、借入れといった事業運営で動いたお金を記録した書類です。週1や月1どちらでも構わないので、まめに記録しておきましょう。
なお、青色申告と白色申告で帳簿の付け方は異なるので注意が必要です。
(2)領収書等
領収書は支出の証拠となるものです。確定申告で経費を証明したり、各種の控除制度の適用に必要なので、しっかり保管しておきます。
保管方法は自由で、スクラップブックに貼ったり、箱に入れておいても構いません。ただし、保存期間があるので、ご自身が管理しやすい方法を選択してください。
確定申告時にそろえる物
税務署に提出する書類
- 確定申告書B(共通)
- 各種控除関係の書類(共通)
- 不動産所得用の青色申告決算書(青色申告のみ必要)
- 収支内訳書(白色申告のみ必要)
控除関係の書類は、医療控除や生命保険料控除などに関するものです。
条件に当てはまって控除が受けられる場合は提出します。
提出書類を作成するための資料
- 不動産売買契約書
- 売渡精算書(不動産を売買した際の費用明細が分かるもの)
- 譲渡対価証明書(マンションを土地と建物に按分した際の割合を示すもの)
- 家賃送金明細書
- 賃貸契約書
- 借入金の返済予定表
- 修繕の見積書・請求書・領収書
- 固定資産通知書
- 火災保険・地震保険などの証券
賃貸物件を購入した場合は、売買に関する資料を揃えておきましょう。
多くは不動産会社や管理会社から手に入れることができます。確定申告前に前もって確認しておくとスムーズです。
まとめ
家賃収入で得た所得を確定申告するには、様々な書類を用意しなくてはなりません。また、確定申告をスムーズに進ませるには、事前の準備に加えて正しい知識も必要です。
しっかりと理解していれば、所得や税額の計算が早く終わるだけでなく、各種の控除をうまく利用して節税へつなげることも出来ます。
「そうは言っても、自分で調べる時間がない」「面倒くさい」と言う方は、不動産専門の税理士に申告の代行を依頼すると良いでしょう。手続きの手間がなくなる他、節税に関するアドバイスも受けられます。
確定申告や相続等、不動産に関するお悩みは池袋駅より徒歩5分の東京不動産税務相談センターまでご相談ください。 宅建士資格保有の不動産専門税理士が在籍しており、あらゆる悩みを解決いたします。
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